■「好き」のとまどい。
今日、外を歩いていたら、なんとなく春の匂いがしました。日差しもなんとなくやわらかな気がしました。きっとまだまだ寒い日はあるとは思うけど、早くあったかくなるといいな。
この作品は、大きな失恋の後に、ある人と出会った時に書いたものです。
誰かを好きになるのが、本当にこわかったな。あの頃。
でも恋は、そんな気持ちなんておかまいなしで、
進んでいってしまうんですよね。
「好き」のとまどい
あなたを好きになっていいって
どこでわかるのかな
誰か教えてくれないかな
恋をするのがこわいんじゃなくて
恋を失うのがこわいんじゃなくて
今は、自分が変わることがこわい
会いたくて会いたくて会いたくて
そういう気持ちになるのがこわい
好きすぎて泣いてしまいそうになるのがこわい
あなたの胸に飛びこんで
安心して眠ってしまうのがこわい
会って笑ってしあわせな気持ちになるのがこわい
ドキドキしながら電話を待つのがこわい
あなたを大好きになって
ずっといっしょにいたくなるのがこわい
あなたを好きになるのが
こわいんだ
「この恋にさよならがあるなんて思わなかった」より(大和書房)
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