尽くしたのにふられた。じゃなくて、尽くしたから恋が終わった。
尽くしすぎてしまうことって、恋にとってはいいことだけじゃない気がする。
もしかしたら、マイナスの方が大きいのかも。
すごく前にも、このブログで、
「尽くす女はしあわせになれないのか」っていうことを書いたけど、
最近また私のまわりで、
尽くす恋が苦しい恋に変わっていく人が多い。
「こっちが強気でわがままだった頃のほうがうまくいってた気がする」
友達のFがそう言ってた。
付き合って3年ぐらいになるのかな。Fは。
相手からの「好きだ」で始まった恋は、
最初は、彼がFに合わせるような感じだった。
Fがちょっとすねて、わがままを言えば、
彼は困って、それでも、Fがよろこぶ言葉を言ったり、
食事に行ったり、
彼はFのわがままに困りながらも、うれしそうだったみたい。
でも、Fは、根がそんなわがままな子じゃなくて、
本当は相手に合わせることが好きで、
いろいろやってあげることが好きで。
だんだん彼に尽くすようになっていった。
そしたら、彼は、そんな尽くすFに、
キツイ言葉を言ったり、文句を言ったり、
Fがごはんを作ることとか、
彼のためにすることが、「当り前」みたいになっていっちゃって。
Fを大切にしなくなっていった。
でも、Fってそういうパターンが多い。
尽くしすぎて、ふられるっていうパターンが。
私も昔は尽くしすぎる恋をして、傷つくことが何度もあった。
別に相手に「やってくれ」って頼まれたわけじゃなく、
自分がやりたいからやっていたはずなのに、
だんだん、その自分のやっていることに、
相手から、「好き」の見返りを求めてしまうようになってた。
多分。
自分では、見返りなんて求めていないと思っていたけど、
彼に別れの言葉を言われた時に、
「どうして?こんなにいろいろしてきたのに」って思ったから。
それって、「してあげた」って思いながらいっしょにいた、
心の証拠だ。
「尽くす」って自己満足してしまう部分が大きいと思う。
好きな人にために、いろいろやっている自分に満足して、
それが「好き」の大きさだと思ってしまう。
そんなことじゃないのにね。
人を好きになるって、
相手を大切にするって。
好きなら、別に何かをしてあげなくても、
お互い好きでいられるはずなのに…。
尽くしすぎていると、
尽くしていることをやめてしまうと、
相手の心が離れてしまうんじゃないかって思ってしまう。
はじめは、相手のことが好きだからやっていたことが、
「相手に好きでいてもらう」ための行動になってしまう。
それがどんどんエスカレートしてしまって。
はじめはそうじゃないのに、
「こんなにしてあげているんだから、好きでいてくれているはず」
になってしまってた。
私は。
尽くしすぎてしまうと、相手と対等じゃなくなるんだと思う。
恋の場合は特に。
相手の「好き」より、
自分の「好き」が大きくなりすぎてしまうのかな。
それがこわくて、もっと尽くしてしまう。
そして、ふたりのバランスが崩れていく。
私、別れる時に言われたことがある。
「お前が、オレのためにしてくれること、全部がイヤになった」
って。
最悪。
彼が好きで、
そして彼に好きでいてもらいたいからしてきた事が、
結局、恋が終わる理由になるなんて。
その後も、何度か尽くしすぎてしまう恋をして、失敗して。
だから、思うの。
「尽くしすぎる恋」はよくないって。
気持ちは、「好き」は対等でないと。
いつも対等っていうのは、無理だけど、
時々、どっちかの「好き」が重くなってしまう時はあるかもしれないけど、
「好き」の重さが行ったり来たりしながら、
バランスを保つことって、すごく大切なんだと思う。
「好きだからしてあげてる」って思うようになったら危険。
「こんなにしてあげているのに、どうして…」って思うのも危険。
好きな人のために、何かをすることは大切だと思う。
でも、それには「ほどほど」が必要なんじゃないかな。
相手を想いっぱなしじゃなくて、
相手に想ってもらうことも、必要で。
相手に尽くすだけじゃなく、
相手に尽くさせてあげることも、時には必要。
恋って、そういうバランスが必要な気がします。
難しいけど。
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