音楽も聴けない。本も読みたくない。ただただ絶望に沈んでいたい。
落ち込んでいる時って、音楽に心を救われる時ってある。
元気になれる時がある。
でも、絶望のどん底にいた時、歌も、何も、心に届かない事が、あった。
元気がなかったり、何かうまくいかなかったり、
つらいコトがあった時、
音楽に救われることって、私は結構ある。
ある時、ある歌を聴いて、
心が救われたことは多い。
今も、部屋ではほとんどFMをかけっぱなしにしているし、
電車での長い移動の時は、音楽を聴いているし。
でも、その音楽にさえ、心が響かない時期があった。
好きだった人に、信じていた人に、
別れを告げられた時。
もう自分がどうしていいのか、考えられなくて、
未来への道も全然見えなくて、
人生に絶望してしまっていた。
もう前に進む力もないし。
人生が、どこまでも沈んでいくような、
どうやって生きていっていいのか分からなくなっていた時期。
多分、あれが悲しみの底っていうのかもしれない。
その時、
全く音楽を聴けなかった。
聴けなかったっていうか、
聴こうっていう気が起きなかった。
もう、音も何もない世界で、
じっとしていたいって思って生きてた。
音楽だけじゃなくて、
本も読めなかったし。
もう絶望の淵みたいな所にいる時って、
そういう風になってしまうことが、
あるのかもしれないって思う。
ずっとじゃないんだけどね。
ある一瞬の時期なんだと思うんだけどね。
しばらくすると、
心が音楽とか、本とかを欲してくるし。
そうなると、今度は、
水をごくごく飲むように、
音楽を聴き続けたり、
本をずっと読み続けたり。
私は、そんな感じの時がありました。
音楽にも心が救われなかったあの時は、
沼の底にいるような記憶。
光が届かない、沼の底で、じっとしてるだけの日々。
遠くの上の方から、光が射してくるまで、
じっとしているしかなかった。
その悲しみの沼の底は、とても静かだった。
今でも、心の一部は、
その底に残っているような気がします。
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