手って「好き」って心があるからぎゅっとできるような気がする。
友達のCは、いつも彼とは別れのギリギリのところにいるような気がする。
今までにその彼と別れた事は、私が知っているだけで3回ある。
でも、別れてもまた関係が戻るのはなぜなんだろう。
聞いてみた。
「どうして別れてもまたよりを戻すの?」って。
Cの答えは、
「分かんない。でも、ひとりでいると寂しくなって、彼から電話がかかってくると出てしまう」
って。
Cと彼を見ていると、いつも危うい感じがする。
細い糸で結ばれているような、いつ切れるかどきどきする感じ。
性格だって合っているとは思えないし(本人もそう言ってる)、
価値観もだいぶ違う。
いっしょにいるを見ているとつらくなる時がある。
ケンカしない時の方が少ないって言うし。
でも、Cと彼は、
どんなにケンカをしていても、出かけるとなると手をつなぐ。
それはどんなにひどいケンカをしても。
それを見てると、
このふたりは別れることはないのかもしれないなって思える。
手をつなぐって、心をぐっとつなぐ気がする。
言葉じゃなくて、気持ちで心と心をつないでいくっていうか。
私、昔、別れ話をした冬の日の帰り道、
急に雪が強く降ってきて、
瞬間的に彼の手をぎゅって握ってしまったことがあった。
でも、その手は握り返されることはなかった。
その時、心がもう私にはないっていう、彼の気持ちを突きつけられたようで、
胸がはりさけそうに悲しかった。
手って「好き」って心があるから、
ぎゅっとつなぐことができるような気がする。
C、この前は、
「もう好きなのか好きじないのか分からなくなってきた」って
憂鬱そうにしていたけど、
「でも手はつなぐんでしょ?」って聞いたら、
「だってあっちからつないでくるんだもん」って言ってた。
まだ大丈夫だな。
あのふたりはまだ別れないな。
と勝手に思ってる。
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