大丈夫なんかじゃない。私は大丈夫なんかじゃない。
前の出来事だけど。
ふられて別れたあの人も来るかもしれない、知り合いの結婚式の3次会。
そこには行かないって言った私に、ある人が「大丈夫だよ」って。
大丈夫って何が…?
別れたあの人と共通の友人の結婚パーティ。
彼は、仕事の関係で披露宴と2次会は来なかった。
来ないって分かっていたから、私は出席したんだけど。
彼が来るっていう3次会。
私はそれには行かないで、帰ろう思ってた。
そしたら、その中のひとりが、「3次会行こうよ」って。
「ううん。行かない。彼に会うのは、ちょっとつらいかも。何話していいか分かんないし」。
そう言ったら、その人は、
「大丈夫だよ」って。
「大丈夫」。
この言葉に、私は返す言葉がなかった。
「大丈夫だよ」って、何が大丈夫なんだろう。
私は、大丈夫なんかじゃないよ。
何が大丈夫なの…?
その人は、彼の友人だった。
付き合っていた時、彼を通して知り合いになった人。
その人が言う大丈夫なのは、私じゃなくて、彼だ。
私は大丈夫なんかじゃない。
まだ大丈夫なんかじゃない。
大丈夫かどうかなんて、本人じゃなくちゃ分からないし。
誰かが決めることなんかじゃない。
その人には、そんな事言わなかったけど。
「普通に話せばいいじゃん」。
笑いながら言うその人は、
私と彼の再会を望んでいるようだった。
そんな所に、行くもんか。
私が3次会に行くって知ったら、彼はそれでも来るんだろうか。
結婚パーティと、2次会に、彼が来なかったのは、
仕事って理由もあったかもしれないけど、
私が来ることを考えての欠席なような気がしたのは、
私の勝手な思いかな。
今はもう、彼との別れは過去の事だけど、
心の奥の方にある傷は、まだ少し痛い。
会って笑顔で話せるなんて、できない。
普通に話せるなんて、できないよ。
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