#恋に落ちなかった瞬間
恋って一瞬で「好き」に落ちる場合もあるけど、
反対に一瞬で気持ちが冷める場合もあると思う。
落ちるにしても冷めるにしても、
それは何気ない出来事が多いんじゃないかな。
私は、恋に落ちなかった瞬間が2度ある。
1度目は、仕事で何度か話をしたことがある人との出来事。
仕事で話している時は、いいなって思っていたの。
おもしろくて優しくて、仕事もデキパキできる感じの人だった。
ある時、その人からあるライブに誘われたの。
そのライブは私も行きたいと思っていたものだったから、
よろこんでいっしょに行くことにしたんだ。
ふたりで出かけるのはもちろん初めてだったし、
新しい恋の予感もしてた。
ライブ当日。
待ち合わせの場所に現れた彼。
その彼の顔を見た瞬間、気持ちがすぅっと冷めちゃった。
格好が変だったとかじゃないの。
彼のかけていた眼鏡が…。
眼鏡の片方のレンズの端がちょっと大きめに欠けてたの。
それが、すごくイヤだった。
いくら笑顔を見せられても、生理的にイヤな気持ちになった。
普段仕事の時は、きちっとスーツ着て眼鏡だってきちんとしてたんだよ。
でも、普段は欠けた眼鏡が平気って…。
もう、その日一日いっしょにいることさえ憂鬱になった。
新しい恋の予感なんて一瞬でどこかへ行ってしまった。
なんだろう。
とにかく、自分でも分からないけど、欠けた眼鏡をかけて笑っている彼がダメだった。
2度目は、みんなでごはんを食べに行く友達のひとりとの出来事。
ふたりで遊びに行ったことはなくて、いつも会うのは何人かだった。
で、ある日私が仕事で遅く帰って来た時、
たまたま遊びから帰ってくる彼の車と自宅近くですれ違って、ごはんを食べることになった。
近くのファミレスでごはんを一緒に食べた。
すごく楽しかった。
ふたりで会うのは初めてだったから、
この人ってこんな人だったんだって発見もあったりして、話も盛り上がって、
「今度ふたりで遊びに行こうか」なんて話にもなって、
ちょっと付き合っている気分になったぐらい。
で、帰りに車で家まで送ってもらうことになって、助手席に座ったの。
彼がエンジンをかけて…。
そしたら、ラジオがかかった。
そのラジオ局が、私が絶対に聴かない局だったの。
彼が「ここの局の番組よく聴くんだ」って言ってきて…。
もうそこで、私の気持ちは「好きにはなれない」っていう方に走り出した。
そのラジオ局がどうのじゃなくて、
この人とは音楽の趣味も、ファッションも、生活スタイルが合わないって確信してしまった。
好きにはなれない…。
その後、その彼とはもちろん友達のままでした。
恋って、落ちるのも簡単な時があるけど、
「ダメだ」ていう気持ちになるのも、何気ないことのような気がする。
1回、そこがダメだって思ったら、いくらその他が良くても、
いっしょにいて楽しくても、私は恋としての「好き」にはなれない。
人を好きなる気持ちって、簡単で、繊細で、複雑で、残酷。
自分でコントロールできないから困る。
#恋に落ちない #人を好きなる気持ち
ー過去記事PIC&追記ー
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