#幸福の中にいる人からは見えない闇もある。正しさの中にいる人には分からない事実がある。
経験しないと分からない痛みってあると思う。
むやみな励ましは凶器となるし、
優しさのつもりの言葉が、相手の傷をえぐることもあるんだってことを知っておかなくちゃいけないと思う。
どんなに大切な友達でも、例えそれが家族だとしても、
その人の抱える痛みと同じような痛みの経験をしていないと、
その人の傷の深さと、本当の痛みは分からない。
そのことを知らないで、
むやみに相手を励ましたり、なぐさめの言葉をかけることは、
それは優しさとは言えないと思う。
「がんばって」のひと言が凶器になる時もある。
「そんな人別れてよかったよ」の言葉が、
深い絶望の谷に突き落とすひと押しになることもある。
「そんなつもりはなかったの。ただ元気づけたかっただけ」っていう気持ちが、
相手を深く傷つけてしまうことだってある。
そのことを頭に入れた上で、
傷ついている人のそばにいなくちゃいけないと思う。
どんなに相手を思いやっているつもりでも、
経験のない痛みは、どうやったら癒されるのなんて分からない。
幸福の中にいる人からは、見えない闇もある。
正しさの中にいる人には、分からない事実がある。
私も、失恋を経験する前は、簡単に友達を励ましていた。
元気になってほしいっていう気持ちから、
今思えば刃物のような言葉を相手に投げていたと思う。
はずかしい…。
失恋した友達にかける「大丈夫」は、
私はしあわせなんだっていう立場から言っていたと思う。
でも、大きな別れをいくつか経験してきたら、そんなうわべだけの言葉は、
何の役にも立たないって分かったんだ。
そして、人を励ますことが怖くなった。
その人の本当の痛みを分からないかもしれない自分に、
言葉をかける資格なんてあるのかな?、この言葉はその人の心に届く?
そんな気持ちで、慎重に言葉を選ぶようになった。
大事な人を励ましたり、声をかけることは必要なことだと思う。
その気持ちは、相手を支えることになると思うし、大切なこと。
でも、
「自分には分からない痛みがある」、「自分の言葉が相手を傷つけるかもしれない」
ということを忘れちゃいけないと思う。
その事実を忘れないで、
大切な人が傷ついていたら、静かに寄り添っていたいと思う。
溺れた経験のない人に、あの水の中の苦しさは分からない。
登ったことのない山頂の美しさは、行ったことのない人には語れない。
経験したことのないことは、分からない。
#むやみな励ましは凶器 #自分には分からない痛み #相手を傷つける言葉
ー過去記事PIC&追記ー
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