#苦しい状況から、救ってくれる人はいない。そこから出るのは、最後は自分の力。
<…前回からの続き>
あの時、私が心の奥で思っていたことを、ズバっと言われたから、
反発してしまったんだと思う。
何人かの人に、彼との辛い恋の話をした時、
「分かる。その気持ち。でも彼とは離れられないよね」
って言う人もいた。
そう言ってもらえると救われるような気がして、安心できた。
だから、そう言ってくれる人にばっかり彼の話をするようになってた。
逃げていたんだ。自分の弱さから。
そんな時、Sさんは、私の弱いところをはっきり言ってくれた。
私のこと、ちゃんと考えて想ってくれたんだと思う。
だから、きっぱり、きつい言葉で言ってくれたんだと思う。
その後もSさんの言葉は、ずっと頭から離れなくて、
その言葉に反発しながらも、そうなんだろうなって気持ちだった。
そしてその言葉は、別れを決める時まで、心に響いてた。
もっと早く、その言葉に素直に耳を傾けられたらよかったのにな。
もし、今あなたが辛くて、苦しい恋をしているなら、
なぐさめてくれる優しい言葉だけじゃなくて、
あなたを想ってくれる厳しい言葉も聞かなくちゃダメだと思う。
優しい肯定の言葉は、その時は心が落ち着くかもしれない。
でも、先を見たら、何の解決にもつながっていないんだと思う。
だから、厳しい言葉を言ってくれる人がいたなら、
今すぐじゃなくてもいいから、
その言葉を否定するんじゃなくて、
少しでもいいから、自分の行動や考え方を変えていく勇気を持つべきだと思う。
苦しい状況から、救ってくれる人はいない。
そこから出るのは、最後は自分の力。
苦しさは自分でしか、断ち切れない。
優しいだけの言葉でできている綱は、
思いっきりつかんだら、すぐに切れる。
でも、真実を伝える厳しい言葉の綱は、苦しい場所から這い上がる時、
決して切れない強い綱になってくれると思う。
その当時は気づかなかったけど、
怒ってばっかりの彼と離れようって決心させてくれたのは、
あのSさんの言葉だったんだって、今は思ってます。
#遠野まりこ
#大和書房
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